
弁護士インタビュー
このページでは、たくみ法律事務所に所属する弁護士へのインタビューをご紹介いたします。
65期、67期、68期、70期の弁護士がたくみ法律事務所の特色ややりがい、入所してからの感想、そして、入所時に行われる研修について等をお話させていただいております。
インタビュー:壹岐晋大弁護士(65期)
どのような業務を中心に行っているか教えてください
入所当時は交通事故案件も扱っていましたが、現在は会社側の労働事件や契約書のリーガルチェックなどの企業法務案件、不動産問題、システム開発紛争等に力を入れています。
特に得意としているのは、保険業法など保険法務の分野です。
当事務所は会社側、使用者側の企業法務に専門特化しており、労働者側の事件は全てお断りしています。
経営者の皆様からは、使用者側専門だから安心して相談できると仰っていただけますし、私個人としても企業法務分野での専門性を高めることに繋がっています。
たくみ法律事務所の特徴は何ですか?
私たちは交通事故と企業法務を軸とした法律事務所で、なかでも企業法務分野では大きく成長しています。
顧問先も福岡県内の企業を中心に増え続けており、現在では70社を超えています。
福岡市は「国家戦略特区」に指定されており、IT関連企業やスタートアップ企業が続々と集結するなど勢いのある都市ですので、今後も顧問弁護士に対するニーズは強まっていくと考えています。
とはいえ、新規顧問先の獲得というものは簡単にできるものではありません。
セミナー、経営者との名刺交換、業界団体との関係づくり、WEB上での情報発信など、さまざまな取り組みを通じて顧問契約を実現しています。
一人の弁護士ではなかなか難しいこれらの取り組みを、弁護士、事務員が一丸となり組織として行っていることがたくみ法律事務所の強みであり、結果に繋がっている要因だと思います。
弁護士としてどのようなことを大切にしていますか?
従来、企業法務に携わる弁護士の役割は「起こってしまった紛争を解決する」、つまり「マイナスになってしまったものを、ゼロに戻してあげる」という面が強かったと思います。
しかし、弁護士の数が増え、他士業との競争も激しい昨今では、そのようなあり方では時代のニーズに応えることができなくなってきています。
私が理想とするのは、紛争を未然に防ぎ、企業に付加価値を与えることができる弁護士です。
つまり、「マイナスからゼロに」というだけではなく、「ゼロからプラスに」できるような価値を提供したいと考えています。
そこで、私は、全ての事件に関して「ここで解決せず、もう少し依頼者のために何かできるのではないか」と立ち止まり考えることを心がけています。
また、企業法務に携わる身として中小企業の社長に対するリスペクトをもつということを大事にしています。
「経営者は孤独である」とよく言われるように、経営者の方々は簡単に答えの見つからないさまざまな問題や課題を抱えており、そのなかで必死に従業員やその家族を守っています。
そのような方々に対するリスペクトの心を持ち、ともに経営課題を解決していくことが重要であると考えています。
インタビュー:桑原淳弁護士(65期)
どのような業務を中心に行っているか教えてください
弁護士として6年目に入った2018年1月から、当事務所の初の支店である「北九州オフィス」の所長を務めています。
以前は、北九州市の方から当事務所の弁護士と相談したいというご希望をいただいても、福岡市の事務所までお越しいただくのが難しい場合がありましたが、支店の開設によってそのような問題は解決しました。
北九州オフィスは福岡オフィスと比べるとまだ小さな事務所ですが、交通事故事件を中心にご依頼をいただけるようになり、軌道に乗り始めています。
たくみ法律事務所は20代から30代の若い弁護士が多いですし、今後も事務所を拡大していくことが予想されるため、「弁護士として数年間経験を積み、将来的には所長として事務所経営に携わりたい」という方にとってもよい環境だと思います。
たくみ法律事務所の特色を教えてください
たくみ法律事務所は、交通事故の被害者救済に積極的に取り組んでいます。
今では相談実績、解決実績ともに九州最大級の事務所となりました。
交通事故事件の解決にあたっては、法的知識のみならず、医学や後遺障害認定制度などへの深い知識、相手方との交渉能力など、さまざまな専門技術が必要<です。
たくみ法律事務所に所属している弁護士は多くの事件に全力で取り組む中で、これらに精通した専門集団であると自負しています。
交通事故事件でのやりがいとは何ですか?
交通事故の被害者になって怪我をすると分かるのですが、本当に辛いんです。
後遺障害で十分に働けなくなってしまう方もいらっしゃいますし、重度の後遺障害であれば生涯に渡る介護が必要になる方もいらっしゃいます。
身体の痛みも心の痛みも尋常のものではありません。
それでも、適切な補償があれば少しは慰めになるかもしれません。
しかし、現実は十分な損害賠償がなされていないのです。
ですから、我々弁護士が被害者のお手伝いをする必要があるのです。
我々は依頼者の方の痛みを賠償金というお金に変えることしかできません。
だからこそ、その賠償額に妥協することはありません。
依頼者の方のためになるならば、示談だけでなく裁判も辞さないという覚悟が常に必要ですが、全力を尽くして賠償金を獲得し、依頼者の方に「ありがとう」と感謝されたとき、それを恥じることなく素直に受け取ることができます。
そういう風に、被害者の方のために全力で戦えるというのがやりがいなのかなと思いますね。
その中で辛いこと、苦労することを教えてください
たくみ法律事務所は九州各地から死亡事故や重傷事故の相談が多く集まってきます。
そういう依頼者の方の苦しみや絶望を間近で見続けることが、とても辛いなと思ってしまうことがあります。
また、交通事故は普通に日常生活を送っていた人が一瞬のうちに不幸に巻き込まれてしまうものですから、被害者の方のやり場のない怒りが我々に向かってくることもあるんです。
「自分は被害者なのに、なぜこんなに苦しめられなければならないのか」というお気持ちは本当によく分かります。
分かるからこそ、その怒りを受け止めるのが辛いと感じることもあります。
ですが、被害者のための仕事は誰かがやらなければなりません。
そして、それができるのは制度上弁護士だけです。
私は、被害者の方の想いを十分に代弁できるのは自分しかいないというプライドを持ち、被害者の方の気持ちに寄り添い、しっかり向き合って一緒に乗り越えたいと思っています。
交通事故事件に興味がある修習生の方にメッセージをお願いします
交通事故被害に遭われた依頼者の方は法律の専門家ではないため、被害者の方に不十分な内容の和解で済ますこともできてしまうため、手を抜こうと考えればいくらでも手を抜くことは可能です。
交通事故は人の生き死に、人生に大きく影響を与える重大事です。
やりがいも大きければ苦労も大きい。
それに真摯に向き合うことができない人は、正直に言って向いていないと思います。
ですが、被害者の方のために全力を尽くすことで自然と弁護士としての力量を身につけることができます。
また、交通事故を専門とすることで、自分にしかできない仕事をしているとの実感を持つことができ、自分の仕事にも誇りを持つことができます。
弁護士として依頼者の方の力になりたい、弁護士としての力量を身につけたい、自分にしかできない仕事をしたいという方は、交通事故という分野にぜひ恐れず、飛び込んでほしいと思います。
インタビュー:向井智絵弁護士(67期)
たくみ法律事務所に入所してよかったことを聞かせてください
同期の弁護士と話していて常に感じることは、同期の誰よりも交通事故事件に詳しくなっているということです。
交通事故事件の処理について同期から質問されることも多くあります。
現在では、交通事故以外にも企業法務や債務整理の案件も多く扱うようになりました。
幅広い分野で多くの案件を経験し、スキルを磨くことができることが、たくみ法律事務所の強みだと思います。
交通事故事件では、死亡事故や重傷事故など依頼者の苦しみが大きく、対応させていただいているこちらも精神的につらくなってしまうこともあります。
しかし、それも、重症の交通事故案件を多く扱うたくみ法律事務所だからこそ経験できることであり、より良い弁護士になるためには避けて通れない道だと思います。
弁護士としての今後の目標を教えてください
弁護士になったばかりの1年目に先輩弁護士の相談に同席したとき、不安な表情で来所された相談者が、弁護士のアドバイスを受けることによってとても安心された表情で帰られることをたくさん目にしてきました。
私も、いつかそんな弁護士になりたいと思いました。
理想とする弁護士像にどこまで近づけているかわかりませんが、これからも初心を忘れることなく日々研鑽を積み、依頼していただいたお客様のために精一杯取り組んでいきたいと思っています。
インタビュー:江藤豊史弁護士(70期)
たくみ法律事務所で行っている業務の内容と、入所当時の感想を教えてください
交通事故や顧問先の企業法務案件を中心に、倒産案件、一般民事事件、刑事事件などさまざまな事件を担当し、関与させていただいています。
入所時に事件処理や所内のシステムについて詳しく説明をしていただけますし、相談の際には先輩弁護士に同席してもらうことができるので、弁護士として業務を始めるにあたって大きな不安はありませんでした。
同期のなかには先輩弁護士と期が離れすぎて話しかけにくい、質問してはいけない雰囲気があると悩んでいる人も多くいます。
当事務所は期が近い弁護士が多いので、普段の業務をしていてちょっとした疑問が生じたときには気軽に相談して疑問を解決できるのがありがたいです。
新人弁護士の教育体制について具体的に教えてください
入所直後は、先輩弁護士のうち一人とペアを組んで相談に同席し、相談者への対応やアドバイスの方法を間近で見ることができます。
しばらくすると、自分が主任として相談を行い、横に同席している先輩からチェックを受け、相談後に反省会を行います。
最初のうちは、自分が知っていることをわかりやすく相手に説明することがこんなに難しいのかと痛感する日々でした。
ですが、先輩からのアドバイスを日々実践していくうちに、一人でも自信を持って依頼者にアドバイスをできるようになりました。
アドバイスを受けるときに心がけていることはありますか?
一方的に指示を受けるのではなく、過去の類似案件の資料を元にできるところまで自分でやり、それでもわからないところについて助言をもらうようにしています。
自分で考えることによって力がつきますし、そのためのヒントをもらうことで無駄に時間をかけすぎることなく効率的に仕事をすることができます。
弁護士はもちろんのこと、経験値の高い事務員も在籍しておりますので、新人は事務員から教わることも数多くあります。
当事務所は弁護士も事務員も全員が一丸となって新人を成長させてくれる雰囲気や環境があるので、少々大変なことがあったときでも頑張ろうという気持ちにさせてくれます。
このように、新人弁護士にとって最適な環境が揃っていると思います。
事件外の活動について教えてください
最近は、企業や保険代理店の方向けの勉強会やセミナーの講師を務めることが多くなってきました。
私は弁護士になる前に予備校講師をしていたことがあるので人前で話をすること自体は苦手ではないのですが、専門的な内容を一般の方に理解していただけるようにわかりやすく説明するのは思った以上に難しく、いつも試行錯誤をしています。
それでも、終了後のアンケートでお褒めの言葉をいただいたり、そのような活動が依頼や顧問契約に繋がったときには大きなやりがいを感じることができます。