福岡の水不足が深刻に。実は「漏水率の低さ日本一」の街だった
はじめに
「福岡は水不足になりやすい―」。
福岡に住んでいる人なら、一度は聞いたことがある話かもしれません。実際、2026年9月現在、福岡では水不足が深刻になっています。
背景にあるのは、筑後川流域の少雨です。梅雨明け以降、雨が少ない状態が続き、筑後川水系のダムの貯水率が低下しています。
福岡市によると、2026年9月24日午前9時現在、福岡市関連9ダムの貯水率は、渇水対策容量を除いて32.44%。特に江川ダムは12.70%まで低下しています。福岡市では、江川ダムからの取水をできる限り減らす対策を行うとともに、市民に引き続き節水を呼びかけています。
参考:福岡市 きょうのダム状況
福岡県も9月17日に渇水対策本部を設置し、節水への協力を呼びかけています。
9月18日時点では、福岡県主要21ダムの貯水率は43.6%でした。
福岡市の水事情を考えるうえで、もう一つ知っておきたい数字があります。
それが「漏水率」です。
福岡市は「漏水率の低さ日本一」
漏水率とは、浄水場でつくられた水のうち、水道管などから漏れて家庭まで届かなかった水の割合のこと。
福岡市の漏水率は、令和5年度実績で2.0%。福岡市によると、7年連続で日本一低い漏水率を記録しています。
参考:福岡市水道局
つまり、福岡は水不足に悩まされる一方で、限りある水をできるだけ無駄にしない取り組みでは、非常に高い水準にある都市なのです。
水道管の計画的な更新や、水圧を調整する仕組み、定期的な漏水調査に加え、現在ではAIやIoTなどの新しい技術も活用されています。
福岡市がここまで水を大切にする理由の一つが、過去の大渇水です。
1978年の「福岡大渇水」や1994年の「平成の大渇水」では、福岡市で給水制限が行われました。水資源に恵まれているとは言いにくい福岡だからこそ、水を無駄にしない考え方が、都市づくりの中に根付いてきたのです。
今こそ、一人ひとりの節水を
雨が降ってほしい。
もちろん、それが一番です。
でも、雨を待つだけではなく、今ある水をできるだけ大切に使う。
「シャワーをあと1分だけ短くする」
そんな小さなことからでも、今回の水不足をきっかけに始めてみたいと思います。
例えば、福岡市が紹介している節水方法では、歯みがきなどで蛇口を1分間閉めると約12リットル、お風呂の残り湯を半分利用すると約90リットルの節水になります。
一つひとつは小さなことでも、積み重なれば大きな節水になります。
今回の水不足をきっかけに、普段何気なく使っている水がどこから来ているのか、そして一滴の水をどう守っていくのか。
改めて考えてみることが、今の福岡には必要なのかもしれません。


















